完成リードは、製作者が試奏をし演奏に問題がない状態で出荷されますが、よりお客様の好みの吹奏感や音色に近づける為には、ご自身での微調整が不可欠です。
ここでは詳しい調整方法は紹介しませんが、必要になる工具などをご紹介します。調整する場合はいずれも少しずつ行います。いきなり開きを変え過ぎたり、削りすぎるのはお薦め出来ません。
リーマー(リードの根本を削るドリル)
リードのボーカルへ入る深さや密着度で、吹奏感や音程が変わります。ご自分のボーカルにリードを合わせる為にリーマーは重要な道具です。
各社のボーカルの先端は形状が違う為、必要になるリーマーも変わります。購入の前に、お使いのボーカルとリーマーが合うかを販売店にお問い合わせ下さい。
逆に緩すぎる場合は、内側にマニキュアなどの塗料を塗って改善させる事も出来ます。
ペンチ
長い間リードを使っていると、リードに巻いてあるワイヤーが緩んでくる事があります。また、リードの先端の開きを調整するのに、2本のワイヤーを上下から、または左右から押さえる為にペンチがあるとやり易くなります。（必ずリードを湿らせて少しずつ調整して下さい）
紙やすり(800〜1000番程度)
リードの振動部の調整に使用します。その際は下敷きとなるプラーク(リードに差し込むプラスチックや金属製の板)を使用して下さい。
ナイフ
振動部の調整に使用します。リード専用の物もありますが、ホームセンターで売っているクラフトナイフでも代用出来ます。削り過ぎに注意して下さい。
リード掃除用小羽
リードの内側は水で流しただけでは綺麗になりません。専用の小羽で定期的に掃除して下さい。